2010年03月24日

オリの中の虎 〜愛するタイガースへ最後に吼える〜

今シーズンよりオリックスの監督に就任した岡田彰布氏の本を読みました。
またうまいことタイトルつけたもんだ。

オリの中の虎 〜愛するタイガースへ最後に吼える〜
岡田 彰布
ベースボール・マガジン社新書 (2009/11)




80年代の阪神のスター選手であり、前阪神監督でもある岡田氏。
岡田監督時代の阪神は非常に強く2005年にはリーグ優勝をし
その他の年も毎年優勝争いに絡んでくるチームでした。
その強さは前政権の星野監督のおかげ、とよく言われていましたが
監督としての岡田氏はその豪快なイメージとは逆になかなかの知将っぷりで
阪神プチ黄金時代を築いたことがこの本を読むと分かります。
(豪快なイメージ、とは言ってもHRバッター=豪快、という
単純な思い込みからくるもので、実際は現役時代の岡田選手は
私が見始めた90年代には全盛期を過ぎておりあまり知らないんですが…)

早稲田大学で活躍し鳴り物入りで阪神入りした岡田氏ですが
その早稲田大学も普通に塾通いして一般入試で入ったそうです。
野球選手といっても野球ばっかりやっているわけではないんですね。

そんな岡田氏が自身の采配のスタンスをこの本で振り返っていますが
そのスタイルは少しでも勝つ確率を上げる超堅実な采配が特徴。
こういう野球がしたい、と自らの理想のチームを作っていくのではなく
今任されたメンバーでいかにして勝つことができるかをひたすら考えるのが岡田野球です。
そういった意味では中日の落合監督に似ていると思います。

自分の理想を求め、これと見込んだ若手を育てながら使うのではなく
若手・ベテラン分け隔てなくその時点での最適なメンバーを使うのも
落合監督と似ていますね。

ファンとしては「もっと若手を使え!」と言いたくなりますが
若手が見たいのならば二軍の試合を見に行けばいい、
ファンは球場に勝つのを見に来るのだからとにかく勝つ確率を上げることが
ファンへのサービスだという信念に基づき勝てるチームを追い求めていった結果
JFKという超強力ブルペンをはじめとした勝ちパターンの確立につながりました。
ただし勝ちパターンの確立は往々にして「おもしろくない野球」と
揶揄されることも多いためつくづくプロ野球の監督とは大変な職業だなと感じます。

また、どうしても確立重視ですとレギュラーを固定しがちになりますので
若手の輩出スピードが落ちチームは高齢化へと歩みはじめます。
ファンはフレッシュな顔ぶれを見たがりますから
その点においても不満の声が上がりがちになってきます。

この「勝ち試合のパターン化」と「高齢化」はドラゴンズでも
ここ数年ず〜っと言われていることなので現在の阪神のすさみっぷりが
数年後の中日にも訪れるかと思うと今から涙がちょちょ切れる思いです。

岡田監督や落合監督は現場での指揮に長けた監督ですが
チームづくりに関しては?と思う点が多いので長期的視点に立って
チームを構築していけるGM的ポジションの人がいるといいんですが…
巨人の清武代表のような人がドラゴンズにも必要です。

そんな岡田監督ですが、チームの力を引き出す術には長けているため
今年のオリックスは躍進が期待されます。
開幕3連勝と滑り出しも上々ですし。
この本の中でも落合監督との采配の駆け引きは非常に面白かったと書かれている通り
知将同士の対決による交流戦が今から楽しみです。

阪神?まぁ敵じゃないと思いますよ。
少なくとも金本のフルイニング出場が続いている限りは…
ラベル: 野球
posted by つっくん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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