それだけ好業績をあげ続けるトヨタという会社に皆が興味をもっているということなのでしょう。
僕もその一人ですが。
そんなたくさんあるトヨタ本の中で今回は2冊ほど紹介します。
まずはトヨタを支えるトヨタ生産方式、
そのトヨタ生産方式の生みの親である大野耐一氏が自ら書いたこの本。
初版発行はなんと昭和53年!
僕の生まれる前だったりしますが、今だに増版されて新品で手に入るというすごい本です。
かなり古いですがすでに
「なぜを5回繰り返す」「かんばん」「平準化」
などトヨタ生産方式のキーワードはこの本によって述べられていて
その内容は今読んでも十分通用するものが多いです。
他のトヨタ生産方式について書いた本を読むのもいいですが
基本的なことはこの本に書いてあることの受け売りなので
まずはこの本を読んでみるのをお勧めします。
トヨタ生産方式の生みの親が自らの思いを熱く綴ったもので
まさに一読の価値あり、といえるでしょう。
筆者は元・新聞記者で現在経済ジャーナリスト。
新聞記者らしい視点からトヨタを語っている点が面白い本です。
トヨタの黎明期から現在までの変遷や豊田家とトヨタとの関わり
トヨタと財界などなど様々な角度からトヨタについて述べています。
また好業績でも賃上げを要求しない労働組合や
頻発する過労死などの問題も取り上げている点はさすが元新聞記者という感じです。
基本的にはトヨタという会社はどんな会社か?ということを知るのには
手っ取り早い入門書となると思います。
ただしトヨタ流の考え方などを学ぶにはあまり適さないです。
ちなみにこの本で印象的だった文章は…
東大工学部を出て入社し、一生、バネの研究だけに専念するような、そんな技術者がトヨタには大勢いる。
うひゃー、マジでか!
プロフェッショナル集団、それがトヨタという会社です。