ニコンのレンズにAi Nikkor 45mm F2.8 Pという
薄型の、いわゆるパンケーキレンズというレンズがありました。
このAi Nikkor 45mm F2.8 P、すでに生産は終了していますが
中古市場ではかなり人気があり生産完了後に中古相場が高騰し
なかなか手に入りづらいレンズでした。
ただ見た目のかわいらしさ、インパクトからいつか機会があれば…
と思っていました。
そんなときにコシナからUltron 40mm F2 SL II Asphericalという
パンケーキレンズが出ていて、しかもニコンマウントに対応したものも
存在するということを知って思わず購入してしまいました!

届いたULTRON 40mm F2 SLII Aspherical(Ai-S)。
このレンズはAi Nikkor 45mm F2.8 P同様マニュアルフォーカスレンズで
AFは使えないもののニコン用Ai-SタイプはCPUを搭載しているため
内蔵露出計と連動してAEは使用可能です。
また、レンズの焦点距離や絞り値等もExifに記録されます。

うーん、薄〜い。
Ai Nikkor 45mm F2.8 Pと比べると開放F値F2.0と1段明るく
また焦点距離も40mmと若干広角寄りとなっているのも嬉しいところ。
(S5proなどAPS-Cサイズのデジ一につけると60mm相当の画角となります)
ちなみにAPS-C専用ではなくフルサイズ対応のため
FXフォーマット機のD3やD700でももちろん使うことができます。

しっかりした作りの金属製のボディは大変満足感があります。
そして金属製のドーム型フードも付属しています。
(後ろにあるのは一緒に買った保護用のMCフィルター)
フォーカスリングの感触もねっとりと適度にトルク感がありいい感じ。
しかしリングがゴムでできているため、はがれてしまうという話もあります…
大事に扱いましょう。

レンズのキャップはフードにはめるタイプなので
フードは常につけていないとキャップもできないです。
また、クローズアップレンズも同梱されており
最短撮影距離がクローズアップレンズ無しだと38cmのところ
装着することにより25cmまで寄れるようになります。

安い、軽い、小さいの3拍子そろったAi AF Nikkor 50mm F1.8Dと
比較のために並べて見ました。
Ai AF Nikkor 50mm F1.8Dと比べるとその薄さがよく分かりますね。

そしてボディにつけたところ。
バランス悪くなるかとも思ったけどかなりいい感じ。
とってもぷりてぃです♪
定価は50,000円ですが実売は40,000円を大きく切っているため
お買い得感は高いと思います。
ぶらっとカメラを持ち歩くときに最適です。
ただし薄さ重視のレンズで描写うんぬんというものではないため
画質重視の人にはあまりオススメできないかも?
開放ではレンズ周辺にコマ収差が結構目立つようです。
ただフルサイズを持っていない私にはあまり問題ではないですが。
撮影した画像をモニターで等倍鑑賞するようなレンズではなく
マニュアルレンズでじっくり撮影する楽しみを味あわせてくれるレンズです。