フォーロ・ロマーノのあたりをうろついていたら
なんだか丘のようなところに出ました。

その丘の頂上にあったのがカンピドリオ広場というところ。
どうやらこの丘はローマの7つの丘の一つ、カピトリーノの丘だったようです。
カンピドリオ広場は16世紀半ばにミケランジェロの設計で整備された広場で
中央にアレリウスの騎馬像がどーんと据えられており
その奥はローマ市庁舎となっています。

また、広場入り口にはギリシャ神話に登場するカルトスとポルックスの像が立っています。
なんとまぁ見事に丸出しですね。
カピトリーノの丘を下りさらに南の方へ歩いていくと
目的地であるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会が見えてきました。

鐘楼が目印のこの教会。
この教会は真実の口が飾られていることで知られています。

手を口に入れると、偽りの心があるものはその手首を切り落とされるという伝説があり
映画「
ローマの休日」でグレゴリー・ペックがこの伝説を再現して見せたシーンで
一躍有名となり今ではすっかり人気の観光スポットとなっています。

真実の口のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会のすぐ前には
ローマに残る最古の神殿といわれているらしいヴェスタ神殿です。
紀元前213年に建てられたというから驚きです。
ヴェスタ神殿の前には日本のテレビ局が取材にやってきていました。
どうやらTBSらしい…もしかしたら背景に私たちも映っているかも?

このコロッセオにも似た建造物は古代ローマの劇場、テアトロ・マルチェッロです。
カエサル・シーザーが建設を始め、彼の死後ローマ初代皇帝アウグストゥスにより
完成された直径111メートルにも及ぶ巨大劇場です。

古代ローマの遺跡を見ながら昼食です。
通りすがりに見つけたバールでパニーニを買って
ぶらぶら歩きながら食べました。
右がチーズとベーコンのパニーニ、左が茄子とチーズのパニーニです。
今回食べたものはパンが柔らかくておいしかったです(笑

次はヴィットリオ・エヌマーレ2世記念堂へやってきました。
1870年のイタリア統一の立役者であり、初代国王となった
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の偉業を称えて建てられた記念堂です。
中央の騎馬像に乗っているのがヴィットリオ・エマヌエーレ2世本人。
この騎馬像、なんとバスくらいの大きさがあるそうです。

この記念堂は別名「祖国の祭壇」と呼ばれているらしく
騎馬像の下では第一次世界大戦でイタリアのために命を落とした
無名戦士の魂を沈めるために24時間炎が灯されています。
屈強な兵士が常に監視しているため、あまり近づけなかったです。

この記念堂の上からは前に広がるヴェネツィア広場が一望できます。
左にあるヴェネツィア宮殿はムッソリーニがバルコニーから演説したことで有名です。
なんでローマにあるのにヴェネツィア宮殿かっていうと
15世紀にヴェネツィア出身の教皇パウロ二世が居住殿としたためらしいです。
現在は博物館となっているそうです。
とりあえずローマ市内の観光はこんなところで終了。
あとはお土産を買って帰るくらいです。というわけで次回はお土産編です。