2008年07月04日

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく
ランス・アームストロング (著)
安次嶺 佳子 (翻訳)
講談社 (2008/6/13)




癌を克服しツール・ド・フランスを7連覇した
ランス・アームストロングが自身の闘病生活を綴った本です。

原作は2000年に癌から復活後、ツール・ド・フランスを始めて制した後に
ランス自身によって書かれたもので
今回講談社文庫から文庫化されたので読みました。

将来を期待されたサイクリストだった彼が睾丸癌を発病したのは1996年のこと。
発見したときにはすでに肺と脳にも転移しており生存確率は50%と宣告されました。
しかしそこから不屈の闘争心で癌と闘いそして打ち勝つまでの
闘病生活が綴られています。

「なぜ自分が?」というどうしようもない問いかけ。
辛い抗癌剤治療の様子。治療後の再発への不安。
そして選手生命を失うかもしれないという恐れ…
それらの様子が大変伝わってくる本です。

確かに彼は世界でもトップクラスのアスリートで
癌を克服し、さらにツール・ド・フランスを制するなんて
ドラマチックなことは彼にしか出来ないかもしれない。

でもこの本を読むと、自分が様々な苦難に向き合ったときに
ちょっぴり頑張れるような気にさせてくれる、そんな本です。

最後にランス・アームストロングの言葉を紹介します。
「癌は僕の人生に起こった最良のことだ」

彼は癌により強くなり、癌のおかげで
ツール・ド・フランスを制することができたのです。
ラベル: ロードバイク
posted by つっくん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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