2009年08月04日

Bluetooth対応ヘッドセット選び

先日、シグマA.P.OのBluetooth対応ヘッドセットSBT03購入を購入しましたが
Bluetooth対応ヘッドセットは今非常にたくさんの製品が出ています。

色々と気をつけなければならない点が多いBluetooth対応機器、
選択についてのポイントをいくつか。


[プロファイル]

まずは対応プロファイルに気をつける必要があります。
プロファイルの説明についてはこのあたりのblogを参照すると分かりやすいのですが
携帯用のヘッドセットに関するプロファイルは以下の4つです。

HSP(Headset Profile)
Bluetooth搭載ヘッドセットと通信するためのプロファイル
モノラル音声の受信だけではなく、マイクで双方向通信する

HFP (Hands-Free Profile)
車内やヘッドセットでハンズフリー通話を実現するためのプロファイル
HSPの機能に加え、通信の発信・着信機能を持つ

A2DP (Advanced Audio Distribution Profile)
音声をレシーバー付きヘッドフォン(またはイヤホン)に伝送するためのプロファイル
HSP/HFPと異なり、ステレオ音声・高音質となる

AVRCP (Audio/Video Remote Control Profile)
AV機器のリモコン機能を実現するためのプロファイル


携帯用のヘッドセットであればまずHSP/HFPは対応していますので
ハンズフリーで電話だけ出来ればOKという人ならばそれだけで十分です。

ただし、最近は携帯で電話やメールだけではなく
音楽やワンセグを聴いたりすることも多いと思います。
そのような場合はA2DPに対応した機器を選ぶ必要があります。

また、ワンセグやLISMO(auの場合)ではSCMS-Tという著作権保護がかけられており
Bluetooth機器で利用する場合は送受信側両方がSCMS-Tに対応している必要があります。

また、AVRCPに対応していれば曲の再生・停止、音量調整、曲送り・曲戻しなど
Bluetooth機器からリモコン操作できるのであるとモアベターです。

最近ではiPhone3GS(iPhoneOS3.0)がA2DP/AVRCPにも対応となったということで
(これまではBluetoothはありましたがHSP/HFPのみの対応)
今後Bluetoothで音楽を聴くのが一般的になる予感がします。


[製品形態・装着スタイル]

ハンズフリーのできるBluetooth機器といっても
その形態はリモコン型やヘッドホン型、ヘッドセット型まで色々とあります。

リモコン型

リモコン型


小型のペンダント型でイヤホンやヘッドホンを接続して使います。
マイクがついていることが多く、ハンズフリーにも対応しますが
首からぶら下げて使用することが想定されるので
ちゃんと声を拾ってくれるのか、少し疑問が残ります。

A2DP対応の製品が多く、リモコン型なだけあってかAVRCPも対応してます。
お気に入りのイヤホン・ヘッドホンが使えるというメリットはありますが
あまりワイヤレスという感じがしないのでは…?

小型のMP3プレーヤーを買ってぶら下げればいいじゃん、と思うのは私だけ…?




ヘッドホン型

ヘッドホン型


音楽をステレオで聴くのに最適な形状。
ヘッドバンド型やネックバンド型、耳かけタイプなど色々なバリエーションがあります。
A2DP/AVRCP対応の製品が一般的でバッテリーも長く持つのが特徴。

ただし周りの音が聞こえなくなるので
なにかをしながらのハンズフリー通話にはあまり適さないかも。




片耳ヘッドセット型

片耳ヘッドセット型


片耳に引っ掛けて利用するタイプのヘッドセットです。
このタイプはハンズフリーに特化したものが多く
A2DPに対応したものは限られています。

小型・軽量なものが多く装着していてもあまり邪魔にならないのですが
小型の筐体に比例してバッテリーのもちは短いことが多いです。

基本ハンズフリー用ですが
その中でも数少ないA2DPに対応したものをいくつか紹介します。

Jabra BT8040



HSP/HFP/A2DP(SCMS-T対応)に対応したヘッドセット。
とても小さいのが特徴です。ただしAVRCPには非対応なのが残念。

参考:
BT8040レビュー(極楽往生日記)


Jabra BT530



BT8040の後継機種?
HSP/HFP/A2DP(SCMS-T対応)対応は変わらず。
AVRCPには非対応なところも変わらないのが残念。
ノイズキャンセリング機能が付いてちょっと大きくなりました。

参考:
Jabra BT530(sumimさん@関心空間)
jabra BT530とiPhone(イラストレーターaishiの幸せな風景)


アビリティークリエイト WB-120




HSP/HFP/A2DP(SCMS-T対応)に対応、AVRCPには非対応。
カラーバリエーション(ブラック、シルバー、ピンク)があり
値段も安めの設定なのでカジュアルに利用したい人にはいいかもです。

参考:
携帯の音楽・ワンセグを無線で聴く WB-120(スーパーの店員日記)


上で紹介したものは片耳なので当然ながらステレオ音声でも
片方から左右の音をまとめて聞くことになります。

しかし、中には片耳用ヘッドセットと見せかけながらも
反対側用のイヤホン用のコードが延びていて
音楽を聴くときは両耳からステレオで聴くことができるものもあります。

Jabra BT8010




HSP/HFP/A2DP/AVRCPに対応したヘッドセット。
SCMS-T対応はHP等には記述が無いらしいですが対応しているようです。

普段は片耳のヘッドセットで反対側の耳用のユニットを
コードで接続することでステレオ対応になるという形を
最初に提案したのがこのBT8010です。う〜ん、画期的!

ヘッドセットの利用シーンとして運転中のハンズフリー通話というのは
結構検討している人も多いかと思いますが
常に両耳をふさぐ形状では安全上問題が出てしまいますが
このあるときは方耳、あるときは両耳というタイプならば
シーンに応じて使い分けが可能となるため非常に便利です。

音質もステレオユニットを使用したときはなかなかいいみたいです。
ただし片耳で使用する際はステレオ音声の片側のチャンネルしか
聞こえないようなので注意が必要です。


参考:
Jabra BT8010で音楽を聴いてみる(きむりんの「日記は苦手」)
Jabra BT8010(BrainStorm)


PLANTRONICS Voyager 855




Jabra BT8010と同じ普段は片耳、音楽を聞くときは
もう片方用のイヤフォンをつなげるという
コンセプトで登場したのがこのPLANTRONICS Voyager 855。
まぁつまりはパクリですね。

ただしコイツはA2DPは対応しているもののSCMS-Tには非対応のため
ワンセグなどの音声は聞くことが出来ません。

ワンセグ大国のガラパゴスニッポンではちょっと厳しい製品でしょうか…
ちなみにこのVoyager 855も片耳のみの時は
ステレオ音声の片方の音声のみの出力となるようです。

参考:
Plantronics Voyager 855を買ってiPod touchと接続して使ってみた(mitc - 日記)
世界唯一?真にワイヤレスなBluetoothステレオカナル型イヤフォンVoyager855レビュー(ハマる生活)
今更ですが Voyager 855 買ってみました。(☆bd01☆Gadgets☆)


トライウイン HG-S100




Jabra BT8010、Voyager 855に続く片耳/両耳ハイブリッドタイプの第3の刺客が
このトライウインのHG-S100です。
HSP/HFP/A2DP/AVRCP対応でSCMS-Tにもバッチリ対応。
ソフトバンクセレクションからSBS-TWBT01としても発売されています。
もちろんソフトバンク以外のキャリアでもBluetooth対応ケータイなら使えます。
この機種もおそらく片耳状態の時は片側の音声だけになると思われます。

下に紹介するblogで今回私が購入したシグマA・P・OのSBT03との比較をしています。
ハンズフリーのヘッドセットとしてはHG-S100のほうが安定して使えるということですが…
Bluetooth機器の場合はまだ「相性」が結構あるようなので
使ってみるまで分からないという側面もあります。
まだまだ発展途上のジャンルなのですかね…

参考:
bluetoothヘッドセット、トライウイン HG-S100(イラストレーターaishiの幸せな風景)


と、色々と紹介してきましたが結局

・片耳ヘッドセット型
・HSP/HFP/A2DP/AVRCP対応、SCMS-T対応
・片耳でもステレオ音声が聞こえる

という条件を満たすのはSBT03のみ、ということでSBT03を選んだのでした。
片耳にこだわらないという人にはHG-S100がいいのではないかと思います。

次回はSBT03の使い心地等のレビュー…かな?


ラベル:Bluetooth ケータイ
posted by つっくん at 00:00| Comment(6) | TrackBack(0) | デジタルガジェット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
知らない単語が沢山出てきました。
一度読んだだけでは理解できなかった…

ワイヤレス機能は便利ですよね。
パソコンの電源もワイヤレスになれば便利なのに
(^^♪
Posted by とら at 2009年08月05日 21:16
>とらさん
Bluetoothや無線LANのおかげでかなりパソコン周りの配線がすっきりしましたよね。
電源も無線化する日がいつか来るといいですね。
かな〜り先になりそうですが…
Posted by つっくん at 2009年08月05日 23:29
約3年前に京ポン2(WILLCOM WX310K)を水死させて以降、
うちには青歯対応機種はありませんorz 当時は、coregaの
CG-BTHS01というヘッドセットを使ってましたが、安かろう
悪かろうを地で行く製品でした(^_^;)

ところで、ついにRD-X9が発表されましたね!!!
うちはとても購入する余裕はありませんが、つっくんさんは
如何されるのですか!?
Posted by やまぞう at 2009年08月06日 23:29
>やまぞうさん
RD-X9出ましたね。今回の目玉はネットdeダビングHDですかね。
USB-HDDへの録画はREGZAがあればあまり必要なさそうですし。

12万前後でスタートですかね〜?
我が家でもとても手の出る価格ではありません。

5万を切っているS303が魅力的ですねぇ。ま、それすら買えませんが(泣
Posted by つっくん at 2009年08月07日 21:38
こんにちは初めまして
今頃のコメントになりますが(;´Д`)
ロジテックのやつは、イヤホン外すとモノラル化するようです。しかし、音質やマイクはあまり評判が良くないようです・・・
コンバーチブルタイプは、使い勝手が良い反面、ど〜も中途半端な仕上がりになってしまうようですね・・・
AV用にヘッドホンタイプ、通話用にヘッドセットタイプと2個持ち(笑)した方がいいのかもしれません。
AVを利用する場面では、恐らく通話的には条件の良い場所でしょうから・・・
ただ、やはり通話に特化したメーカーは評判が良いみたいですし、ヘッドホンタイプのマイクの評判はこぞって悪いみたいですが(汗
Posted by ナベ at 2010年11月16日 13:03
>ナベさん
こんにちは!今頃の返信になりますが(;´Д`)

このSBT03、やっぱりマイクの性能が悪いのと
音質も良くないので結局徐々に使わなくなってしまい
気がつけばどこかに紛失してしまいました。
やはりAV用と通話用は欲張らずに分けたほうが無難ですね。

その後bluetooth対応の携帯もiPhoneやIS01が増えたので
またヘッドセットの購入を検討してみようかな〜と思っています。
特にiPhoneはOSアップデートでAVRCPでの
曲間スキップ/戻りに対応したようですし。
Posted by つっくん at 2010年12月12日 23:04
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