ツーリングに行けないストレスを紛らわすべくこんな自転車本を読んでみました。
自転車文学研究室を主宰している筆者が
自転車旅の素晴らしさをエッセイ風に綴った本です。
この本でいうサイクルツーリングとは日本一周といったような本格的なものではなく
長くても数日程度かけてのんびり自転車で旅をするというような意味です。
文学風に綴られたツーリングの様子を読むとまるでその情景が浮かんでくるようで
自分も今すぐにどこか遠いところへサドルにまたがり漕ぎ出したくなってきます。
そんな風情たっぷりの旅の思い出とともに、サイクルツーリングに出かけるときの
旅支度の仕方や注意点などにも多くのページ数を割いており
まさに自転車旅の入門書にぴったりの一冊です。
そして筆者はこの本の中で繰り返し感謝の気持ちを述べています。
自転車の旅を無事終えた時、「無事は当たり前ではなく、有難いことなのだ」と
感謝することを忘れない著者の謙虚な姿勢。
何度も自転車旅の経験を積み、数々の危険な場面に遭遇してきた筆者だからこそ
たどり着いた境地なのでしょう。
私もそんな感謝の気持ちを忘れずに自転車を楽しんでいきたいですね。