2010年08月13日

デジカメ少女百景

話題(なのかどうかよく分かりませんが)の
デジカメ少女百景を買ってみました。




書籍紹介では
コンパクトカメラやデジタル一眼レフカメラ、果ては特集環境でのみ使用するものまで、気鋭のイラストレーター・漫画家40人が美少女イラストとともに描き上げる、デジタルカメラ40機種の饗宴。

と紹介されています。
まぁ数年前に同人誌でヒットして白夜書房から発売された
新・萌えるヘッドホン読本のデジカメ版というところです。

デジカメ少女百景


構成は右ページにデジカメの紹介・評価を、左ページにこの本のキモともいえる
デジカメと女の子が描かれたイラストが載っています。
取り上げられているデジカメは上記の紹介でもあるとおり
おなじみのコンパクトデジカメやデジタル一眼レフだけでなく
携帯電話のデジカメやらトイデジカメからプロ向けの中判デジタルバック
はたまたハンファジャパンの水中用デジカメなどのキワモノまで多岐にわたり
値段も下は5,985円から、上は420万円!と非常に幅広くなっています。

まだ出たばかりのSONY α NEX-5やPENTAX 645Dなども取り上げていて鮮度もバッチリ。

デジカメ少女百景


レビュー記事は、内容の誤りや誤字のオンパレード。
一迅社の校正、仕事しろ!と思わず叫びたくなります。
基本的にデジタルガジェット系の提灯レビュー記事ですので
あまりデジタルカメラのレビュー本としては参考になりません。

携帯性やデザイン性などについて10段階評価をしたチャートについては
その時の気分(といろいろなしがらみ)でつけているようにしか思えません。
例えばCanon EOS Kiss X4 (W128.8mm×H97.5mm×D75.3mm/約475g)の
携帯性が評価9となっているのに対して同カテゴリーのレンズ交換式デジカメで比べても
PENTAX K-x (W122.5mm×H91.5mm×D67.5mm/約515g)が評価6
Panasonic LUMIX DMC-GH1 (W124mm×H89.6mm×D45.2mm/約385g)でも
評価8になっているのを見ると???と思わざるをえません。

あとNikon少ないよNikon(´д`) 

Canonが5機種取り上げられているのに大してNikonは2機種のみ。
CanonはコンパクトデジカメでIXY DIGITAL 930ISとPowerShot G11という
売れ線モデルを揃え、さらに一眼レフでは
エントリー向けのKiss X4、ミドル向けの7D、プロ機の1Ds MarkIIIと
隙のない布陣に対してNikonはCOOLPIX S1000pjとD3Sのみって…
(両機種ともオンリーワンの機種なので取り上げ易いというのはありますが)
特殊なカメラ過ぎだろう!Nikon派の俺涙目!


また、肝心のイラストについてはすでに各所で言われているように
絵師によっては「それはない」とツッコミを入れたくなる
ほほえましい絵に仕上がっております。

デジカメ少女百景


注)Nikon D3Sですw

デジカメ少女百景


注)Mamiya ZDですww

この娘たちは、人よりちょこっと体が大きくて握力がちょこっと強いだけなのです(キリッ

とまあツッコミどころは多いものの、40名の絵師によるイラストは
様々なシチュエーションが描かれており見ているだけで楽しめます。
もちろんIXY DIGITALの絵師はIxyです(笑


総じて見ると、イラストは肝心のデジカメの描写がイマイチなものも多いですが
枚数やクオリティはそこそこ満足できます。

解説のほうは褒め記事しか載っていませんがその機種の特徴を掴むのにはよいかと。

移り変わりの激しいデジタルカメラという題材で
これだけ幅広い機種を取り上げたのはなかなか大変だったと思います。
誤字・間違いだらけだったことからも
かなりタイトなスケジュールで刊行したことが伺えますね(笑
携帯のデジカメ機能なんて今こんな機能まであるんだー、と感心したり。

デジカメマニアとしてはレビューの部分を実際に使ってみた上での
評価記事を書いてくれるともっと楽しめたんですけどね。

デジカメ少女百景


まぁデジカメ少女百景と銘打った本のレビューの記事が
「狭く、時として顔面をそぎ落としたように白飛びするダイナミックレンジ」とか
「スイッチが入ると突然破裂したようにかかる色彩誇張」とか
「暗部をスポイルする激しいノイズ」とか
「写真とは真を写すものであり、もはやこのカメラの吐き出す絵は写真ではない」
とかいう言葉が並んでいても困るよなぁ…私は読みたいケド。

う〜ん、文月凉のレビュー記事が久々に読んでみたい気分だ。
ラベル:デジカメ
posted by つっくん at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | デジカメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 二次元に立体物と質量はないですからね(w
人物の対比で真っ先に参考に自分を使い、
ソレを少女の絵に落とし込む時に、
女の子にリサイズしないとおかしなことに・・・。
初期にあったFDが記録媒体のデジカメみたいなサイズですね(w

 こういうのはマニアが根詰めてやると
極端な例でメカ娘→ストパンや鉄道娘みたいな
変に力の入ったモノになるんですがねぇ・・・。
Posted by 達磨 at 2010年08月13日 19:25
>達磨さん
"初期にあったFDが記録媒体のデジカメ"
おぉ、デジタルマビカですね。懐かしい!
あれは欧米では大ヒットしたんですよね。

ちなみにD3SやMamiya ZDはデジタルマビカなんて
目じゃないくらいデカいです。
なんせNikonの誇るプロ機D3Sと中判のZDですからね〜
Posted by つっくん at 2010年09月04日 00:22
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